ニュージーランドで住居用不動産を探す際、一般的な不動産サイトの情報では不十分と感じることがあります。
例えば、代表的なサイト「realestate.co.nz」で希望条件を入れて検索をかけます。今回は条件を以下のように設定します。
(www.realestate.co.nzの画面)
Region : Auckland
City/Town/District : Manukau City
Suburb/Area : Papatoetoe
Price : 〜$600,000(上限60万ドルまで)
Bedroom : 2〜(2ベッドルーム以上)
設定条件にあてはまった物件情報が以下のようにリスト表示されます。
物件探しの初期段階では、希望エリアの相場をざっくりと知りたいと思うのですが、リストされた物件の表示価格は「Negotiation」「Auction」「Tender」と売買方法が記載されているのみです。
(www.realestate.co.nzの画面)
リスト表示は多くの人にみてもらうために価格設定を広めにしている場合があるので、実際、上記物件が必ず60万ドル以下で買えわけではありません。
また、個別物件のページを見ても重要な情報が記載されていない場合があります。
下の物件情報ページには担当エージェントのセールス文句は長々と書かれていますが、家の広さ(延べ床面積)や築年についての記載はありませんでした。
(www.realestate.co.nzの画面)
不動産エージェントなど、どちらかというと売り手の立場で作られたこうしたサイトよりも、買い手が知りたいと思う情報が検索できる「Homes.co.nz」(以下Homes)はおすすめです。
(Homes.co.nzの画面)
このサイトを利用すると希望物件の相場を知ることができます。例えば、realestate.co.nzではAuctionと表示されていて価格がわからなかった上記Papatoetoeの物件を Homesで住所検索します。
(Homes.co.nzの画面)
するとこの物件の現在価値は$645,000と見積もられます。最低と最高の価格範囲を示してくれているのも目安としてありがたいです。
Homesの見積価格は、公に出回っている情報をコンピュータ分析によってはじき出しており、更新は毎月行われています。
気になるのはその正確性です。Homesによるとサイトの見積価格と実際の売買価格との誤差率は、オークランドでは6割が10%以下、8割は20%以下になっています。
<誤差率計算例>
見積価格:$630,000
売買価格:$670,000
誤差 : $40,000
(売買価格)$670,000-(見積価格)$630,000=(誤差)$40,000
(誤差)$40,000/(売買価格)$670,000=(誤差率)5.97%←誤差率10%以下
物件価格を判断する上では近隣相場の確認も必要です。
建物のタイプ(戸建・ユニット・タウンハウス等)やベッドルーム数など条件が同じとは限りませんが、Homesには最近、当該物件周辺で売買された情報も一覧で確認できます。
(Homes.co.nzの画面)
不動産は買うことだけでなく、買った後の維持費も考えておかなければなりません。そうなると建物の情報もできるだけ詳しく知りたいところです。
(Homes.co.nzの画面)
Homesでチェックすると、この物件は1980年代に建てられたことがわかります。日本の感覚だと築30年以上経過した建物は古い部類になると思います。
しかし、築100年以上の不動産が普通に売買されているニュージーランドでは築30年はそんなに古くはありません。
土地に傾斜はないようです。オークランドは坂が多く、傾斜地に建てられた家は少なくありません。土地に傾斜があると建物にかける保険料に影響します。
外壁と屋根の状態はGoodと表示されています。ただしこれはあくまで目安です。
専門業者にインスペクション(家屋調査)してもらわないと本当の状態はわからないでしょう。外壁や屋根のメンテナンス費用はかなりかかるので要チェックです。
土地の広さについては記載がありませんが、延べ床面積は100㎡。3ベッドであれば普通の広さだと思います。
子供がいるファミリーが家を借りる場合、気になるのがスクールゾーンです。どの学校のスクールゾーンになっているかで不動産価値が変わることがあります。
私が最初に買った物件は有名高校のスクールゾーンになっていたこともあり、売る時は、それをセールス文句に使うことができました。
HomesにはPrimary(小学校)からSecondary(高校)まで、物件がどの学校のスクールゾーンに入っているかと、学校までの距離が表示されるので便利です。
(Homes.co.nzの画面)
物件を購入することを本気で検討する場合は、念のため「IN ZONE」と表示されている学校にスクールゾーンになっているか確認をした方が良いです。
物件の歴史を知ることができるのもHomesの特徴です。タイムラインページでは物件の査定価格と売買価格を確認できます。
(Homes.co.nzの画面)
この物件はこれまで参考にしてきた上記物件とは別のものです。
1990年代に建てられ、2013年に最初の売買が$338,260でなされます。いまからすればこれはもったいない取引です。
2016年に$560,000で2度目の売買があり、2番目の所有者はわずか3年(正確には2年9ケ月)で$221,740ものキャピタルゲインを得ています。
私が不動産を買っていた時に利用できていたら、判断材料として重宝しただろうなと思う情報がHomesで簡単に得られます。しかも無料です。
今は物件を買うことよりも売ることを考えていますが、売る場合においても現在の相場がわかるので利用価値は十分あります。
Homesの情報はニュージーランドの主要都市はカバーしています。興味のある方はぜひお試しあれ。
コメント
コメントを投稿