不動産仲介大手のBarfoot & Thompsonのデータをもとに、オークランドの住宅市場を「Suburb(地区)」ごとにチェックしてみました。
以下は、今年3月の住宅用不動産(3ベッドルーム)の①平均売買価格、②平均レント/週、③利回りのデータです。テーマごとに、98地区を上位30地区まで集計してみました。
①平均売買価格
売買価格は上位30位まで100万ドル超えです。実際は、36位まで平均100万ドル以上で売買されています。この結果には改めて驚かされます。
<平均売買価格(上位30位)>
高値で売買されている物件が最も多いCentral Suburbでは、調査した20地区のうち15地区は100万ドル以上で、最も「安い」Avondaleでも$880,731です。
<Area別割合(上位30位)>
Central Suburb、Eastern Suburb、North Shoreの「御三家」は、オークランドのそのほかの地域と比べて「別格」と言ってもいいでしょう。
②平均レント/週
高額レントでトップに立ったのは、やはりCBD(ダウンタウン)でした。
<平均レント/週(上位30位)>
CBDの3ベッドルームアパートメントは、賃貸物件数が少ない上に豪華なペントハウスもあったりします。
<レント$1,350/週のCBDアパートメント>
参考:Trade me Property
平均値はあまり参考にならないかもしれませんが、CBDでは高いレントを取れることに間違いはありません。
2位以下もCBDから距離的に近い地区が上位に多く並びます。2位のPonsonby、3位のNewmarketはCBDへの通勤も便利ですし、ショッピングにも困りません。多種多様なレストラン、憩いの場となるカフェやバーも立ち並んでいます。
5位のRemueraや8位のEpsomなどは高級住宅街として知られ、スクールゾーンにはニュージーランドでもトップクラスの有名校があります。
子供を入学させるためはスクールゾーンに住む必要がありますので、教育のためレントが高くてもこのエリアに引っ越して来る人たちもいます。
③利回り(平均レント/平均売買価格)
不動産投資をする場合、最も気になるのはこの利回りです。トップこそCBDですが、2位以下には、平均売買価格や平均レントの上位には出てこなかった地区がランクインしています。
存在感を発揮しているのはSouth AucklandとWest Aucklandです。特にSouth Aucklandはトップ10地区のうち、「7地区」を占めています。投資物件としてはSouth Aucklandはコスパが良いと言えます。
以下は、South Aucklandの「Otara」と高額物件がある地区との比較です。物件価格がOtaraの2倍や3倍でも、レントはそれぞれ1.13倍、1.35倍どまりになっています。
■平均売買価格
Otara (Southern Auckland) $602,438
Pamure (Eastern Suburbs) $1,285,563 - Otaraの2.13倍
Caster Bay (North Shore) $1,804,500 - Otaraの3倍
■平均レント/週
Otara (Southern Auckland) $457
Pamure (Eastern Suburbs) $515 - Otaraの1.13倍
Caster Bay (North Shore) $619 - Otaraの1.35倍
South Aucklandは利回りだけでなく、キャピタルゲイン率でも他のエリアに引けを取っておりません。
近年、急増している移民の出身国ナンバー1はインドです。Papatoetoe、Otahuhu、Manukau、ManurewaなどのSouth Auckland Suburbsには多くのインド人たちが住んでいます。
オークランドの中でも比較的物件価格が安く、住宅(賃貸)需要も強い。投資家目線で不動産を選ぶ場合は、South Auckland、特に上記Suburbsは外せない地区となります。
にほんブログ村
コメント
コメントを投稿