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「ブログも引越し」のご連絡

ニュージーランドへ移住をする2018年。引越しついでにブログも以下アドレスへ移転しました。 *移転先ブログ NZ投資と移住のリアル https://investmenz.info 今後の更新は引越し先のブログで行ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

71歳、日本人女性の挑戦


◆◇ある女性の"NZ"体験物語◆◇                 

義母が今年予定している短期語学留学に役に立つ本はないものかとアマゾンで検索していたら、ぴったりの本が見つかったので早速買って読んでみました。

本の題名は「71歳、初めてのロングステイinニュージーランド」

義母とほぼ同じ年齢でニュージーランドに短期語学留学をされた立島三恵子さんの体験エッセイです。

◆◇ホストファミリーは"どこ"の出身?◆◇

三恵子さんのホームステイ先はアジア系のニュージーランド人家庭です。私もホームステイを経験しましたが、ホスト夫婦の出身はアフリカと東欧でした。

ニュージーランドでホームステイするというと、イギリス系の白人家庭をイメージしますが、実際はいろんな国の出身者がホストとして留学生を受け入れています。

これは多民族国家ならではの体験です。

◆◇外国で恵まれた境遇の"自分"を知る◆◇

学校のクラスメイトや先生の話は、人物の特徴キャラクターがよく表現されていて、クラスでの様子がよくイメージできます。

世界中から学生が集まる語学学校は文字通り「人種のるつぼ」です。

一見、和気藹々に見えて楽しそうですが、必死で勉強しなければならない理由がある学生は少なくありません。

本の中で、クラスメイトのある中年カップルが登場します。

英語の勉強をしながら働かずに優雅に暮らしているんだと羨しく思っていたら、実は働く(仕事を得る)ために英語を学んでいることを知ります。

三恵子さんは、気軽に勉強している「自分」こそが、逆に羨ましがられているかもしれないと、はっと我にかえります。

日本人がいかに恵まれた境遇に置かれているか、外国に出て初めて気づくことはよくある事です

◆◇英語学習への飽くなき”意欲”◆◇

英語については、理解ができなかったり、意味を勘違いしたりと、つまづきながらも一生懸命、辞書を引きながら勉強されていたことには、ただただ脱帽です。

義母もNHKの「おとなの基礎英語」(通称:おと基礎)を録画をして勉強を続けており、ノートには無料英会話教室で習った使えそうな英語表現をびっしり書いています。

自分が70歳を越えたとき、ここまで何かを一生懸命勉強できるだろうか。残念ながらイメージできません.....

◆◇ニュージーランド生活の"現実"◆◇

個人的に印象に残ったのは、本の後半に出てくる現地在住の日本人女性(多くは国際結婚経験者)たちとの交流でした。

「国際結婚」「海外暮らし」これらの言葉の響きは、なぜか憧れや華やかさを伴います。

勝手にイメージを膨らませてしまいますが、実際は私たちが知り得ない苦労も数知れず、それを乗り越えてきた彼女たちの本音が垣間見れる場面があります。

私にも現地に住んでもう20年近くになる友人がいます。

彼からは日本に住む親の心配や、日本に帰りたくても帰れない事情など、「NZ生活の現実」を聞いているので、なんとも言えない気持ちになりました。

◆◇日本人だから感じるNZの”あるある”◆◇

この本には、現地の気候や服装、学校のクラス分け、バス通学、ホームステイへのお土産、ホームステイでのマナーなど、すぐに役立つ情報も多いので、これから語学留学をされる方にとっては参考になると思います。

それでけではなく、現地のありのままの生活を「日本人の視点」から見て感じることを素直に表現しているので、思わず共感して「ある、ある」と呟いてしまうことしきりでした。

◆◇”変化”を受け入れる◆◇

年をとると自分の考えや生活スタイルを変えられず、頑固になる人が増えます。そうした人たちは変化を受け入れることが苦手です。

三恵子さんは、言葉も文化も違う人々に自ら歩み寄り自分とは異なる考えでも受け入れ、現地の生活に溶け込んで行きました。

そして、学校を卒業、ホームステイを出るときには、英語でクレームをつけられるほど現地の生活に馴染み、精神的にたくましくなっていました。

変化の激しい社会で、変化を受け入れられなくなると取り残されていく時代です。

三恵子さんの挑戦に見習うべきところは数多くあります。語学留学に興味がない方にもオススメの一冊です。


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