スキップしてメイン コンテンツに移動

注目

「ブログも引越し」のご連絡

ニュージーランドへ移住をする2018年。引越しついでにブログも以下アドレスへ移転しました。 *移転先ブログ NZ投資と移住のリアル https://investmenz.info 今後の更新は引越し先のブログで行ってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

高配当株「Infratil」決算発表

データセンターという新たなインフラへの投資


保有株の一つであるInfratil(IFL)が決算内容を発表しました。

大幅減益($438.3m→$66.1)には一瞬驚かされましたが、昨年度は、「Z Energy」「I Site」などの売却益があったので、単純比較できないことに気づき胸をなでおろしました。

オークランドやウェリントン、クライストチャーチなどの主要都市では、バス交通網が整備されており、バスが市民に最も利用されている身近な公共交通機関です。

ニュージーランド最大のバス会社である「NZ BUS」Infratilの100%子会社で、Stagecoach時代の満員バスで通勤していた頃から、「これだけ利用者がいればさぞ儲かってるだろうな」と運営会社のことが気になっていました。

NZ BUSは今年、ウエリントンで市内バスの運営業務受託入札で競り負けるなど、同業他社追い上げらています。

これによりNZ BUSは減収が予想されますが、業績全体への与える影響は限定的で、株価も今のところ大きな変動はありません。

それのそのはずで、Infratilはインフラ関連事業に投資するコングロマリット企業です。バス運営以外にも様々な事業を行う企業を傘下に持っていたり投資をしています。

【Infratilのビジネス一覧】

<交通>
NZ BUS(出資比率100%)
Wellington Airport(出資比率66%)
Snapper(出資比率100%

<電力>
Trust Power(出資比率51%
Tilt Renewables出資比率51%
Longroad Energy出資比率45%
Perth Energy出資比率100%

<データインフラ>
Canberra Data Centres出資比率48%

<社会インフラ>
ANU Student Accommodation出資比率50%
RetireAustralia出資比率50%
Infratil Infrastructure Property(出資比率100%)
ASIP出資比率100%
Envision Ventures Fund


ガソリンスタンドチェーンの「Z Energy」は、低燃費のエコカーや電気自動車の普及を見据え、2015年に売却しました。

そして、新たにCanberra Data Centres(データセンター)に多額の投資をしています。

また、再生可能エネルギー、電気自動車用チャージャーやIoT関連のベンチャー事業など、将来性のある分野に資産をシフトしているのがうかがえます。

現在の稼ぎ頭となっているのはTrust Power(電力)です。しかし、展開するビジネスは、空港や学生寮リタイヤメントビレッジ etc のように分散されています。

さらに投資する国はニュージーランドにとどまらず、オーストラリアアメリカまで及び、国際的インフラ投資会社へなりつつあります。

上の三つの国には「人口増が継続していく」という共通点があります。

こうした国々では様々なインフラ整備需要が生まれ、アメリカのトランプ大統領もインフラ整備に1兆ドルの投資をすることを議会に求めています。

インフラ投資には多額の先行費用がかかる場合も多く、そうした事業が収入の柱に育つまでに時間がかかるのもネックです。

しかし、一旦事業が軌道に乗った後は、長期にわたって安定的な収入がもたらされます。

Infratilの株価にもそれが現れていて、ボラティリティは低く、まったりとした値動きです。

一方、配当は安定していて、ここ数年は増配が続いていますので、配当金狙いの投資も多いと思います。

ニュージーランド経済を縁の下で支えるInfratilには頑張って欲しいという思いもあるので可能な限り長期で投資を継続していくつもりです。


にほんブログ村 海外生活ブログ ニュージーランド情報へ


大変励みになります。よろしければポチっとお願いします。

コメント

人気の投稿