投資でお金を失わないために知っておくべきこと

◇FXでの失敗

懸命に働いて経済的に少し余裕ができた頃、最初に手を出した投資はFX（外国為替証拠金取引）でした。

FXを投資対象に選んだのは、日本株のように無数に銘柄があるのと違い、為替は組み合わせ種類が少なくて選択しやすかったというだけの浅はかな理由です。

当然、国際経済の知識などなく、雇用統計すら「なんのこっちゃ」の状態でドル円、NZ円、ポンド円などを自由に取引してました。

夜中にパソコン画面と向き合い、チャートで一喜一憂。

素人がトランプ大統領ばりの感情格むき出しのトレーディング手法でプロに戦いを挑んで勝てるわけがありません。

投資というより「ギャンブル」といった方がより正確な表現です。

結局、数十万円の証拠金がきれいさっぱりゼロなったところで強制退場。負けが百万単位にならなかったのがまだ救いでした。

◇不動産へ転じる

お金を増やそうと思って投資を始めたのに、逆にお金を失ってしまったこの経験が、負けないためにどうすれば良いか考えるきっかけになります。

FXではチャートの値動きを常に気にしていて、感情的な性格の私は完全に振り回されていました。

そこで、新たな投資対象を「不動産」に変えます。

不動産は買って貸し出すと、あとは管理会社が必要なことはやってくれるので、大家がやることはそれほどありません。

物件が１つから３つに増えても特に変化はなく、FXに比べると投資してることを忘れてしまいそうなくらいです。

ただ、この「ゆるい投資スタイル」が自分には合っていると感じました。

◇株式投資に与えた不動産投資の考え方

不動産投資的な考え方が身についたことで、株式投資を始める時は、売買益よりも完全に配当利回り重視になっていました。

株価は上がればそりゃけっこうですが、ぐーんと下がってしまうことだってある。

仮に株が上がっても売らなきゃ儲けは手元に入ってこない。

短期売買が下手なのはFXの経験から自覚しています。

だったら定期的、安定的に入ってくる配当金を得られそうな企業の株に長期投資すれば負けにくいよね、と考えます。

株式投資をするときは配当が5%以上あることを条件の１つとしている理由です。

◇まずは負けないこと

短期売買がダメで長期投資がベターと言っているわけではなく、FXよりも不動産が有利、といっているわけでもありません。

不動産で短期売買して儲けてるフリッパーはいるし、FXだって外貨預金感覚でスワップ集めしてる長期投資家もいる。

「彼を知り、己を知れば、百戦危うからず」

中国の武将、孫子の名言です。これを投資に当てはめて、

「投資対象のことを理解し、自分の性格をわかっていれば、負けにくい投資できるよね」

と言いたいのです。

株式投資のカリスマ、ウォーレン・バフェットも「負け（損失）」についての名言を残しています。

ルール１　絶対にお金を損しないこと。
ルール２　絶対にルール１を忘れないこと。

◇自分を知ることの大切さ

投資対象は無数にあります。自分が興味を持ち続けられるのはどれだろうか？

・株式投資：日本株、米国株、欧州株、中国株、新興国株、ETF、REIT etc

・不動産投資：国内（アパート、戸建、マンション etc）、海外不動産 etc

・外国為替：USD、EUR、GBP、AUD、NZD、CHF etc


性格的に合っている自分の投資スタイルは？

・取引を繰り返して利ざやを狙うアクティブタイプ

・気長に長期投資して値上がりや配当金（家賃）を待てるパッシブタイプ

◇それでも負ける、負けたら学べばいい

かなり大雑把な言い方になりますが、長期投資は短期に比べ成功率（負けない確率）は高いと言えます。

しかし、投資にはやはり人それぞれの道があって、様々な投資分野で成功している人々がいる。

投資で無敵（損を経験していない）の人 はいません。

負けない方がいいのは当然ですが、負けて気づくこともあります。バフェットも負けて痛い目を見たからあの名言を残したんだと思います。

「負けた時にどう学ぶか」

それが成功する人とそうならない人の分かれ目になるのは間違いありません。

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