車を持たない(所有しない)生活が、もう4年くらいになる。
たまにレンタカーを借りると、車の性能の進歩や快適さに驚くことがある。
オークランドで生活していた頃は車は必需品。だけど、車にお金をかける余裕などまるでなかった。
最初に買った車は、低車高のスプリンターで、日本ではまず見かけることはないほど古いタイプ(車好きにはまだ人気があるらしい)。
別に走り屋だったわけではなく、2,000ドル(当時のレートで12〜13万円)という投売り価格に惚れ込んで購入した。
見た目はバックトゥーザフューチャーに出てくる「デロリアン」みたいな感じ。
出典:Amazon.com
街乗りしてたときは快調だったのだが、初の遠出の時、交通量が多い大きな交差点のど真ん中で突如、走行不能になった。
すぐに助けを呼べない街で起きたハプニング。仕方がないので車を手で押して走らせるという、気合いのいる経験をさせてくれた「名車」だった。
2代目は真っ黄色の車。車種はわからない。ただ、目がやられるくらいのレモン色。
長期入院が必要となったデロリアンの代車として借りてたのを、やはり「粗大ゴミ引取り価格」で譲ってもらった。
開けたら「つっかえ棒」をしないと勝手に閉じちゃう高機能トランクが記憶に刻まれている。
その後、妻が中古車関係の会社で働き始めたおかげで、良質でリーズナルな中古車を手に入れることが可能になった。
お気に入りだったのは、パルサーのハッチバック。
出典:グーネット
日本にいたら見向きもしないはずの「庶民の足」を買った時、何かを成し遂げたかような達成感に包まれた。
そして、初めて運転をした時、「デロリアン」や「レモンカー」とは全く違うその乗り心地に、不覚にも”感動”を覚えてしまった。
そんなわけだから、当時、現地で人気があった新車のカローラやカムリなんかは、僕にとってまるで手が届かない”夢の車”だった、、、
話題は変わって、不動産投資へ。
今日時点でローンの元本返済は39,456ドル進んでいて、月末には40,000ドルを越える。
あの、憧れのカムリの新車価格はというと、39,999ドル。
出典:Toyota New Zealand
共働きしてても、買えるイメージすら描けなかったカムリとほぼ同額の純資産が増えた(利息のみローンの場合、手元に現金40,000ドルが残っている)計算になる。
要した時間は、わずか1年と9ヶ月。
スペシャルなスキルがある人ならともかく、僕を含め”普通の人”の場合、労働からの収入には限界がある。
労働と投資。車のように左右両輪あったほうが、安定するし、スピードも出る。
経済的な余裕を持つためには、働いて貯金をすることが第一歩なんだけど、貯金の一部は興味のある分野に投資しても良いと思う。
いや、労働収入しかない人は誰しも、投資は「すべき」だと僕は信じている。
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